こちらでは芝ダート適性を考察します。
芝馬、ダート馬とは?
毛の色によりますが体調が悪い馬は毛艶がさえません。また冬毛が目立つようであれば大幅に割引きできます。


左画像は芝馬、右画像はダート馬です。筋肉や骨量に差があるように見えます。まずは少し寄り道をしてトルクと速度について見てみましょう。
トルクは、回転軸を中心に作用する力のモーメントを指します。簡単に言うと、「何かをねじったり回したりする力」のことです!
単位時間あたりにどれだけの位置の変化があったかを表しています。物理では速度は「速さ」に加えて「方向」も含むから、ベクトル量として扱われます。
通常、トルク(回転する力)が高い時は速度が低く、速度が高い時はトルクが低くなる傾向があります。
競走馬はスピード型とパワー型にわけられる!
芝ダートの料金体系
日本では、距離の幅や手当てレース数などが芝優位となっています。また芝レースは世界屈指のスピード馬場といわれており血統の独自の発展をうながしています。
近年では、海外の高額賞金のダートレースに参加する傾向があり、芝馬の収得賞金に明らかな優位性が見られなくなってきています。
無駄をそぎ落とした芝馬

上記のように芝馬と呼ばれる馬体は無駄をそぎ落とした体形となっています。速度とトルクは反比例であったように高速馬場であるので、トルクはあまり要求されません。
- 馬体に無駄な筋肉がないこと
- 筋肉が柔らかいこと
ひとまず日本で活躍する条件となっていますが、近年では世界に十分通用しています。
トルク重視となるダート馬

料金体系の充実度から日本馬は芝馬として通用することを模索される傾向にありました。しかし、近年では地方交流競走や海外のダート競馬への進出がチャレンジの幅を広げています。しかし、現実的には条件戦ダートクラスはさまざまな苦労があることでしょう。
そのため芝で通用しなかった馬の受け皿としてダートを使うことが思考上はあります。すると馬体の傾向としては十分なスピードがないことが多く、トルクに偏った力強い馬体になることでしょう。馬体の外側の線(アウトフレーム)は大きい方が優位になります。
- 芝馬は無駄がそぎ落とされた速度重視の馬体
- ダート馬はトルク重視の力強い馬体
賞金体系が競走馬の馬体をつくる
仮にダートが充実するとダート競争馬の体形が洗練されてくるでしょう。速度は持って生まれた部分があるので芝レースは狭き門です。パドックではこうした傾向を踏まえて馬体を見ていくことも大事なポイントです。