大アルカナ17番「星」
星の陰りが伝える失望と幻滅が映す幻想の終焉

■逆位置:失望、高望み、失意、幻滅、無気力

逆位置の星のカードには、輝くはずの星々が曇り、空に輝き続ける希望が失われていく様子が描かれています。女性が水を注ぐ行為は、もはや創造や癒しの象徴ではなく、無力感や無意味さを感じさせる行動へと変わります。その幻想的で美しい風景は、夢や憧れが手の届かないものとなり、かえって深い失意と幻滅をもたらすような印象を与えます。

このカードの逆位置が示すのは、理想や目標が現実から乖離し、高望みによる失敗や落胆を経験する状況です。星々は目標や憧れを象徴する一方で、それがあまりにも高すぎると、現実とのギャップに苦しむことになるという警鐘を鳴らしています。理想が幻想に変わり、それを追い求めることが無力感や幻滅を引き起こす可能性を暗示しています。

星の光が弱まり、夜空が曇るように、心の中の直感や閃きも見失われがちです。失意の中で何を信じればよいのかを見失い、自分自身の力を過小評価してしまう危険性があります。けれども、このカードはまた、そうした困難な状況の中でも心の目を開き、自分にとって現実的な目標を見つける機会を示しているとも解釈できます。

逆位置の星は、希望を失った瞬間を象徴しつつ、それを乗り越えて再び光を取り戻すための問いかけでもあります。この静かな絶望の中にこそ、新たな道が隠されているのかもしれません。その曇った空の先に、次なる希望の兆しが待っているかもしれないのです。

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