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馬体アウトラインの考え方

馬体のアウトラインについて考察します。

目次

馬体のアウトラインについて

左の芝馬に対して右の芝馬はアウトラインが大きい。

振り幅が狭い
振り幅が広い

馬体のアウトラインについての共通した定義はあるようでありません。ここでは頭と首を除いた部分で、かつ、横から見た時の馬体の外側の線をアウトラインと呼びます。

パドックでは中継で判断する場合もありますから横から判定できることが重要です。そのため上記のように定義しておきます。

馬体アウトラインとは

頭と首を除いた部分で、かつ、横から見た時の馬体の外側の線

アウトラインの大きさに着目

アウトラインの大きさには何が隠されているのでしょうか?

振り幅が狭い
振り幅が広い

大きさと言ってもいくつかの観点があります。ひとつづつ見ていきましょう。

長さに着目する

馬体の長さは走法の緩慢さに影響があらわれます。つまり回転が遅いということです。回転が遅いことはネガティブではありません。

競走馬は乳酸のコントロールが勝負のカギを握りますが、乳酸値を急激に高めないためには心拍数を上げすぎないことであり、緩慢さはその目的にかないます。

そのため横から見て馬体アウトラインが長方形に見える馬は長距離に適していることが多くなります。逆に距離が短くなると適性に劣ることが考えられます。

結論

アウトラインが長方形に延びるほど長距離に適する

高さに着目する

高さは脚の長さとも言えます。脚が長い方が最高速度は高く、加速力は低いと言えます。脚が長いとコーナーワークが難しくなります。

また、回転軸から蹄(ひづめ)までの距離があるのでミスステップも多くなるでしょう。直線の長いコースでは脚の長い馬が力を発揮しやすくなります。またローカルなどのコーナーが急なコースでは器用さが求められる分だけ長すぎる脚はマイナスになります。

大きさに着目する

馬体アウトラインが大きい馬とは胴が長く脚が長い馬なのでアウトラインが大きいといえます。

結論

脚が長い程、最高速度が高い可能性があり、加速力が低く、コーナーワークでミスステップを招きやすい。

馬体アウトラインの大きさとダート馬

ダートレースでは、馬体アウトラインが大きい馬を選ぶことが有効な戦略となる場合があります。しかし、馬体が大きいからといって順番に選ぶだけでは、必ずしも馬券が当たるわけではありません。大きな馬体には緩慢な動きやミスステップのリスクが伴いやすく、さらに加速力が低下する可能性も考えられます。

そのため、馬体アウトラインが大きい馬の中から慎重に1頭を選び抜くことが重要です。また、相手となる馬は過去の実績や現在のコンディションといった他の要素を考慮し、別の視点から選定することでバランスの取れた予想が可能となります。このように、多角的なアプローチを取り入れることで、ダートレースでの馬券的中率を高める鍵となります。結果として、予想法を柔軟に分散させることが、安定した成績に繋がるといえるでしょう。

馬体アウトラインの大きさと芝馬

芝馬においては、馬体のアウトラインの大きさが直接的な競争能力に結びつくとは限りません。むしろ、乳酸を溜めにくいペースの安定性や馬体のバランス、そして最大速度の高さといった要素がより重要視されます。これらの要素は、馬体の大きさだけでは正確に評価することは難しいでしょう。

そのため、芝レースでは馬体アウトラインを単純な大きさで比較することは適切ではなく、それ以外の観察や指標を活用して判断する必要があるといえます。

結論

馬体アウトラインの大きさでは、ダート馬を選定できるが、芝馬の選定には向かない。

馬体アウトラインをとらえよう

馬体のアウトラインは、背景の要素を「ものさし」として活用することで、より正確に捉えることができます。この方法をマスターすることで、競馬中継やパドック観察の際、視覚的なバランスを見極めやすくなり、実践的なファクターとして大いに役立つでしょう。

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